四獣 [トリコ]

①所属・基礎データ
分類：特殊混合種（ブルーニトロ製生物兵器）
推定捕獲レベル：平均100（本体は変動型／最大350）。
特徴：人間の味にのみ執着する偏食体質を持ち、数百年に一度「グルメ日食」とともに覚醒して人間界へ侵攻する。
その脅威は大陸規模に及び、人類三百億人が避難指令を受けるほど。
各個体は200m超の巨体を持ち、都市を一撃で壊滅させる破壊力と、核兵器級の攻撃にも耐える防御力を誇る。

②主要エピソード
四獣は「牙王」「インバイトデス」「キングオクトパスコング」「マウントタートル」の四体として出現。
・牙王：ライオン型獣王類（捕獲Lv127）— トリコと交戦。俊敏な肉弾戦を誇る。
・インバイトデス：毒性四脚獣（捕獲Lv140）— ココと激突し、進化毒に敗北。
・キングオクトパスコング：軟体魚獣類（捕獲Lv132）— サニーにヘアマリオネットで制圧される。
・マウントタートル：火山甲殻獣類（捕獲Lv150）— ゼブラと死闘の末に撃破。
それぞれが人間界の東西南北から進軍し、四天王と激突した。
実はこれらの四体は本体の“手足”であり、根のような肉体から生えた分体である。
本体は地中に潜む植物状の巨獣で、四体を吸収することで真の姿──緑の巨人形態へ進化。
その際、「緑の雨（グリーンレイン）」と呼ばれる猛毒の雨を降らせ、人類に壊滅的被害を与える。
最終的にトリコたち四天王の合体奥義「王食晩餐」により捕食され、滅びた。

③能力・役割
形態変化：本体は吸収した分体の力を取り込み巨大化、捕獲レベルを自在に変動。
再生構造：四体の猛獣を育成・分離・再吸収する自己再生生物。
グリーンレイン：人体を腐食させる猛毒の降雨。被害は大陸規模。
高知能：四天王の能力を解析・対策する思考機能を持つ。

総評
四獣は、単なる巨大怪獣ではなく“人間界粛清兵器”として設計された存在である。
その偏食と進化性は、ブルーニトロが仕組んだ人工生態系の歪みを象徴しており、
四天王の戦いは「食う者と食われる者」の関係を超えた人間と自然の業の対決でもあった。
敗北後にその肉が人類に振る舞われたことは、“恐怖を糧に変える”というトリコ世界のテーマを体現している。