リカちゃん [呪術廻戦]

概要

・初期状態：
　— 幼少期に乙骨と結婚を約束した少女「祈本里香」が交通事故で死亡し、怨霊化した存在。
　— 乙骨の目の前で死亡 → その直後に「呪い」となって彼に取り憑く。
　— 乙骨に危害が及ぶと自動で顕現し、相手を容赦なく攻撃するガード系の呪い。

・高専編入後：
　— 当初は暴走気味で乙骨の制御不能だったが、初任務で初めて意図的な顕現に成功。
　— 左手の「婚約指輪」が乙骨と里香／リカをつなぐ媒介であり、制御のキーにもなっている。

・『0巻』時点の立ち位置：
　— 「特級過呪怨霊・祈本里香」として、呪術界から秘匿死刑を出されるレベルの脅威。
　— 夏油からは“最悪の呪い”として狙われ、百鬼夜行の最大戦力候補として目を付けられる。

乙骨との関係と「純愛オチ」

・出会い：
　— 乙骨が肺炎で入院していた時期に病院で出会い、その後も交流を深める。
　— 退院後、遊び続ける中で「将来結婚しようね」と約束し、お揃いの指輪を交換。

・呪いの正体：
　— 当初は「里香が乙骨を呪った」と認識されていたが、実際は逆。
　— 乙骨の強すぎる執着と愛情が、死んだ里香を“この世に縛り付けた”形になっており、
　　里香は“呪われた被害者”でもある。

・解呪の流れ：
　— 夏油との決戦で、乙骨は「自分の命を里香に捧げる」という形で呪力制限を解除。
　— その代償として里香ごと自分も死ぬ覚悟を決めるが、
　　最終的に乙骨が主従制約を自ら破棄したことで呪いが解け、里香は成仏。
　— 里香本人は「呪われていた時間も含めて幸せだった」と乙骨を抱きしめ、
　　最後に「またね」と言い残して去っていく。

・有名なやり取り：
　— 乙骨「愛してるよ 里香　一緒に逝こう？」
　— 夏油「そう来るか！ 女誑しめ！！」
　— 乙骨「失礼だな　純愛だよ」
　この一連で、“ホラー呪い”が“純愛”にひっくり返るのがこのキャラ最大のポイント。

能力・戦闘スタイル（0巻時点）

【乙骨＋里香（祈本里香）セット】
・乙骨の戦闘スタイル：
　— もともとの身体能力もそこそこ高く、
　　基本は刀に里香の呪力を込めて戦う近接主体。
　— 夏油戦では刀が砕けた後、素手で殴り合いながら黒閃を発動（劇場版描写）。

・里香（怨霊）側の特徴：
　— 変幻自在に姿や大きさを変える巨大な呪い。
　— 膂力だけで並の呪霊や呪詛師をねじ伏せられるフィジカル。
　— 「最愛の人の魂を抑留する縛り」によって、
　　　乙骨は底なしの呪力量＋無条件の術式模倣というチート仕様を得ていた。

・術式模倣（0巻仕様）：
　— 本人曰く生得術式は「術式・里香」。
　— 他者の術式を無条件でコピーし、
　　　・狗巻棘の呪言を模倣した拡声器を生成
　　　・広範囲に「死ね」と放つ凶悪呪言を行使
　　などの芸当が可能。
　— 反動やコントロール難はあるが、それでもほぼノーリスクに近い模倣性能。

・極ノ番「うずまき」突破：
　— 夏油が所有する特級呪霊1体＋数千体の呪霊を束ねた極ノ番「うずまき」を、
　　　乙骨が自分を生贄に差し出した“解放状態の里香”の呪力で正面から打ち破る。
　— ここが「特級過呪怨霊・祈本里香」の火力の天井描写。

『呪術廻戦』本編での「リカ」

・成仏後の残滓：
　— 里香本体は成仏したが、
　　　「リカ」という外付けの術式／呪力ストレージが乙骨の傍に残る。
　— 見た目は里香に似た呪霊・式神のような存在で、
　　　頭と手だけ顕現した“不完全状態”でも虎杖を押さえ込める膂力を持つ。

・接続条件と制限：
　— 乙骨が里香の遺品の指輪を媒介に「リカ」と接続することで、
　　　・リカの完全顕現
　　　・本来の術式「模倣」の使用
　　　・リカからの呪力供給
　　が可能になる。
　— ただし、1回の接続は5分限定という縛り付き。

・リカの役割：
　— 体内に複数の呪具を格納し、乙骨に供給する“兵站兼兵器庫”。
　— 反転術式による治癒もこなせるため、
　　　式神寄りの高機能サポートユニットのような立ち位置。
　— 里香の「乙骨を守りたい」という意思も宿っており、
　　　単なるツール以上に“相棒”としての個性を持つ。

模倣（コピー）能力の仕様

・現在の条件：
　— リカ接続中の5分間のみ使用可能。
　— 対象の「肉体の一部」をリカに摂取させることで、その術式を模倣。
　— 強力な術式ほど、「致命部位」や呪術的価値の高い部位が必要になる。
　— 使用回数に縛りをかけることで、軽い部位でもコピー可能なケースあり。

・扱える代表的な模倣例：
　— 狗巻棘：呪言（自分の口・舌に呪印を出して発動）
　— ドルゥヴ・ラクダワラ：式神術（小型式神で不可侵結界＋斬撃）
　— 烏鷺亨子：空を面として掴み操作する術式（宇守羅彈も使用）
　— 来栖華（天使）：邪去侮の梯子（術式消滅。必中効果付きで宿儺にも通る火力）
　— シャルル：G戦杖（武器で負わせた傷を媒体に未来視）
　— 宿儺：御廚子の「捌」らしき斬撃（詳細は明言されていないが、ほぼ確定演出）

領域展開「真贋相愛」とリカの関係

・領域内の仕様：
　— 骨組みだけ残った建物と巨大な水引、無数の刀が刺さる不穏な空間。
　— 効果は「無制限の術式模倣」。
　　　・領域が続く限り、リカ接続なしでも術式コピーが可能。
　　　・ストックされた術式の中から1つを選んで必中効果として付与。
　　　・残りの術式はランダムに刀へ宿り、乙骨だけが引き当て可能。

・メリット：
　— 本来は不可能な「複数術式の併用」を、
　　　「模倣」という単一の術式から引き出す形で実現。
　— 脳が焼き切れる系のリスクを回避しつつ、
　　　天使や宿儺クラスの術式をぶん回せる異常仕様。

・デメリット：
　— 領域展開後は生得術式が一時的に焼き切れて使用困難になる。
　— ただし乙骨は、リカ完全顕現（5分）の間に術式がほぼ回復している描写があり、
　　　この欠点すら軽減している可能性が高い。

ちょっとした所感

・ホラー寄りの「最悪の怨霊」スタートから、
　最終的には「純愛の証」＋「外付け超高性能ストレージ」に着地するのがリカちゃんの面白さ。

・0巻の祈本里香と本編の「リカ」は、
　“同じ魂の名残”でありつつも、
　前者は呪いそのもの、後者は術式として残ったシステムという風に役割が綺麗に分かれている。

・乙骨視点だと、
　「もう一度会えた“里香の手”に守られながら、
　　今度は自分がちゃんと前に立って戦う」
　という構図になっていて、戦闘描写のたびに感情面がだいぶ重いコンビでもある。

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