ドンパッチソード [ボーボボ]

概要

ドンパッチソードとは、澤井啓夫『ボボボーボ・ボーボボ』に登場する
首領パッチが使用した「武器（？）」の名称である。
…が、実際のところ中身はただの長ネギである。

初登場は毛狩り隊との対戦時。
首領パッチが唐突に「ドンパッチソードを貸せ!!!」と叫び、
ビュティに要求するが、当然そんなものは存在しない。
ビュティが代わりに差し出したのは、偶然持っていた長ネギ。

首領パッチ「おお!!! ドンパッチソード!!! あるじゃねーか!!!」
――この瞬間、ただのネギは伝説の武器へと昇華した。

戦績とギャグ性

ネギを得物に意気揚々と敵へ突撃するも、
一瞬で敗北。
首領パッチ「負けちゃった…」
ビュティ「当たり前だよ」

にもかかわらず、その直後「ドンパッチハンマー（＝またネギ）」を手に再戦し、
なぜか今度は圧勝（アニメでは接戦）を収める。

首領パッチ「わーい 勝ったー！」
ビュティ「うそぉ!!!?」

この結果、“ネギは負けても勝っても面白い”という謎理論が確立された。

関連武器・派生

・ドンパッチハンマー：中身はやはりネギ。用途はハンマー。
・魔剣ダイコンブレード：ところ天の助の類似武器。
・ボボパッチもドンパッチソードを継承して使用している。

いずれも農作物を刃物として扱うギャグ性を踏襲しており、
武器の形態をとりながらも本質は“ボケの象徴”である。

ネット文化への影響

ネギ＝武器というギャグイメージは、後年インターネット上で再燃。
特にVOCALOID黎明期、初音ミクがネギを振り回す動画とともに
「Ievan Polkka（イエヴァン・ポルッカ）」が流行したことで、
ネギ＝シュールギャグの象徴として定着した。

結果として、ドンパッチソードは“元祖ネギ武器”として再評価され、
pixivなどでは首領パッチよりも初音ミクのネギ構図が圧倒的多数を占める。
――すべてはネギ被りがいけないのです。

評価・考察

・武器としての性能：☆☆☆☆☆（ゼロ）
・ギャグアイテムとしての完成度：★★★★★
・象徴性：ネギ＝ギャグの原点。

戦闘力は皆無だが、ギャグ漫画における“物の意味の暴走”を象徴する存在。
ドンパッチソードはネギであり、ネギは文化である。

ユーザーの声

> 「ネギで戦う男のロマン」「初音ミクより先にネギを握った男」「武器じゃないのに伝説」 ボーボボ世界でもネット界でも、ドンパッチソードは“笑いの原点”として輝き続けている。

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