タフ

概要

作品：『TOUGH（タフ）』〔猿渡哲也〕
区分：前作『高校鉄拳伝タフ』の続編（本編）
掲載誌：週刊ヤングジャンプ（集英社）
連載：2003年35号〜2012年34号〔確定〕
単行本：全39巻〔確定〕
シリーズ累計：前作＋本作で1,000万部突破（2015年時点）〔公表〕
主題：家族（父・伯父・兄）と流派の因縁／“父越え”と自己の根源
特徴：実在格闘家の帯コメント／ハード系格闘×血統ドラマ

あらすじ（要点）

・19歳の宮沢熹一（キー坊）が、重体の父・静虎の治療費のため闇試合〈ダークファイト〉で戦う。
・やがて静虎が復活し、闘いは表の〈ハイパーバトル〉へ。世界頂点を目指す中で“出生の秘密”が顕になる。
・灘神影流と対を成す“幽玄真影流”との抗争、そして実父・日下部覚吾との邂逅へ。

主要人物（中核）

・宮沢熹一（キー坊）— 本作主人公。灘神影流15代当主。短髪・精悍な風貌へ成長。玄武の剛脚「玄腿（モンスター・フット）」の資質。
・宮沢静虎 — 14代当主。「静かなる虎」。鬼龍戦の後遺症から回復し、父として“愛”を、武として“道”を示す。「虎腿」。
・宮沢鬼龍 — 静虎の双子兄。“怪物を超えた怪物”。IQ200の策謀と圧倒的実力。「龍腿」。
・宮沢尊鷹（バトルキング）— 兄弟の長。生死不明から復帰。覆面の伝説王者。「鳳腿」。熹一と“当主の命運”を賭けて激突。

闘いの舞台・勢力

・〈ダークファイト〉— 暴力団が主催する闇試合。スポンサー：新道力丸（新道組）。
・〈ハイパーバトル〉— 表舞台の世界大会。主催者：柳場道元（チームD）、米マフィアのガンビーノ兄弟ほか。
・幽玄真影流 — 灘と対を成す陰の流派。ファントム・ジョー、横山春草、菱田観山ら強者が台頭。

代表エピソード（短段落）

・闇から陽へ：ダークファイトで鍛錬と資金調達→静虎復活を機に〈ハイパーバトル〉へ移行。
・父越えの証明：準決勝で静虎に勝利。“父を超える”通過儀礼を完遂。
・兄（尊鷹）との決着：朧拳・塊蒐拳を巡る死闘の末、熹一が勝利。灘の“運命”を自身の手で継ぐ。
・実父・覚吾：出生の謎が収束。“血”と“技”と“意志”の三層対立が到達点へ。

組織・黒幕（抑え）

・新道力丸— 熹一の闇試合マネージャー。信義を通す任侠。
・柳場道元— 資金主。筋増強剤で選手を駒化するマッド科学者・立川博士と組む。
・ガンビーノ兄弟— 米マフィア。ブラックハウスでの準決勝・決勝を掌握→FBIと鬼龍の連携で瓦解。

技・系譜メモ

・灘神影流 “三兄弟の剛脚”
　— 鳳腿（尊鷹／軽やかさ）・龍腿（鬼龍／しなやかさ）・虎腿（静虎／力強さ）。
・熹一の玄腿：三特性を総合化した“玄武の剛脚”。
・塊蒐拳：活殺を分ける極技。尊鷹のみが奥義の活法を行使。

サブ人物（抜粋）

・宮沢金時— 13代当主。灘の縦糸を語る祖。
・苫篠源内（人刺し指のゲン）— 首里手×爪。蛆虫呼ばわりから、熹一と友情。
・九条シオン— “削岩機”のパウンド。過去の罪と向き合い、熹一の「罪人固め」に沈む。

読みどころ（運用指針）

・家族ドラマ×格闘バトルの二層進行：血縁・師弟・流派の遺産が闘いの動機へ直結。
・“父越え”の儀式設計：準決勝の静虎戦を頂点に、尊鷹戦・覚吾邂逅で収束。
・実在格闘家の帯コメント：当時の格闘文化との共鳴を確認する楽しみ。

ユーザーの声

> 「灘vs幽玄の系譜が“家族”に接続する設計が巧い。」
> 「キー坊が父を超える瞬間で震えた。」
> 「鬼龍の怪物感と“人間味”の落差がクセになる。」

関連項目

・高校鉄拳伝タフ（前作）
・灘神影流／幽玄真影流
・ハイパーバトル／ダークファイト
・宮沢尊鷹／宮沢鬼龍／宮沢静虎／日下部覚吾

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