オラオラオラオラ

「オラオラオラオラ」 このフレーズは、荒木飛呂彦による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第3部「スターダストクルセイダース」以降で、 主人公・空条承太郎が自身のスタンド「スタープラチナ（後にスタープラチナ・ザ・ワールド）」を用いて 連続パンチを繰り出す際に放つ掛け声である。 承太郎の戦闘スタイルは、強靭な肉体を持つ近距離パワー型スタンドを用い、 相手を圧倒的なスピードとパワーで殴り続けることに集約される。 その際、彼の口をついて出るのが「オラオラオラ！」のラッシュボイスであり、 敵を粉砕する爽快な決め台詞として定着していった。 この言葉は第3部で初登場して以来、第4部やOVA、アニメ版を通して承太郎の代名詞となり、 読者・視聴者に強烈な印象を与えるジョジョの象徴的フレーズのひとつとなっている。

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連打と声のリズムの同期

「オラオラ」の反復は、スタープラチナの高速パンチと完全にシンクロしており、
文字が攻撃そのもののリズムを表現している。
読者は視覚的にも聴覚的にも“殴打の嵐”を体感することになる。

言葉の意味よりも音の力

「オラ」は命令や威嚇に使われる日本語の俗語だが、
ここでは意味よりも“勢いの音”として機能する。
音の荒々しさが承太郎の戦闘スタイルそのものを象徴している。

主人公の精神性

冷静沈着な承太郎が戦闘に入ると、感情を爆発させるかのように「オラオラ」を連呼する。
寡黙な普段の姿とのギャップが、戦闘時の迫力を一層際立たせる。

悪役との対比

DIOやジョルノの「無駄無駄」と対を成す表現であり、
“肯定的な突破の力”を象徴するのが「オラオラ」、
“否定と嘲笑の力”を象徴するのが「無駄無駄」といえる。

文化的拡散

「オラオラオラ」はネットや二次創作、格闘ゲームにおいても多用され、
“連打攻撃”の代名詞となった。
MAD動画や大喜利でも応用され、ジョジョを代表する音声的アイコンに昇華している。