エレキバナナ [トリコ]

概要

分類：果実（電撃系食材）
捕獲レベル：10
別名：電流果実（でんりゅうかじつ）
指定区分：第二級麻薬食材
主な流通地域：ジダル王国（非合法市場）

外見は稲妻のようにジグザグした形状をした黄色いバナナで、 皮の表面から微弱な電光が走る。 成熟すると雷鳴のような音を発し、周囲に静電気を帯びるほどの高エネルギー食材。

食べると舌の上で“ビリッ”と電流が走るような感覚があり、 直後に強烈な幸福感・高揚感が押し寄せる。 一口で気分が晴れると言われるほどの快感をもたらすが、 それが極めて強い依存性の原因となっている。

効能と危険性

・摂取直後：電気刺激による脳内快楽物質の大量分泌。
・副作用：中枢神経過剰興奮・幻覚・発熱・心拍異常。
・依存性：極めて強く、禁断症状により死亡例あり。

これらの特性から、グルメ八法により「第二級麻薬食材」に指定され、 正規流通は禁止されている。 投稿ハガキの原案段階では麻薬性の設定はなく、 本編登場時に危険食材として再定義された。

作中での登場

非合法食材が横行するジダル王国では、闇市場で普通に出回っており、 ホームレスの少年が中毒死する事件も描かれた。 （アニメでは少年が食べる直前にグルメマフィアが止めている）

また、グルメカジノ編ではライブベアラーがこの食材を摂取しており、 彼自身がすでに“ジャンキー状態”であったことが明かされた。 トリコとココとの「グルメテイスティング」勝負の最中でもこれを口にし、 判断力の鈍りが敗因の一つとなる。

アニメ版では放送規制により、エレキバナナは“シロップ煮”として登場。 麻薬成分を調理で抜いた形で表現された。

味と体感

味は濃厚な甘みと微弱な酸味を併せ持ち、 舌に走る電流とともに甘さが全身を突き抜けるような感覚をもたらす。 一瞬で脳が冴えるような刺激が得られるが、 連続摂取すると感覚が麻痺して味もわからなくなる。

関連・派生描写

・グルメテイスティングでココが毒食材との相性に利用。
・ポイズンポテトとの併食で致命的アレルギー反応を起こす設定あり。
・「麻薬性を抜いたエレキバナナの飴」などが一部合法市場で販売。

評価と象徴

エレキバナナは“グルメの快楽と危険の境界”を象徴する食材。 「食は幸福の源であり、同時に破滅も生む」という 『トリコ』世界の根幹テーマを体現している。

ファンの声

> 見た目も名前もポップなのに設定が重い。
> 電気走る快楽バナナって語感が強すぎる。
> ココとの相性ネタが後々まで伏線っぽくて好き。

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