血粧嘴 [北斗の拳]
血粧嘴（けっしょうし）は、『北斗の拳』に登場する南斗紅鶴拳の奥義であり、ユダの代名詞的必殺技である。
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概要
技名：血粧嘴（けっしょうし）
使用者：ユダ（南斗紅鶴拳伝承者）
初出：レイとの最終戦（原作『北斗の拳』）
流派：南斗紅鶴拳
技の系統：高速貫手・真空波系奥義
別称：紅鶴の嘴（くちばし）
原作での描写
・レイとの戦闘終盤、ユダはコマクにダムを決壊させて水没戦場を作り、レイの機動力を奪う。
・続いて「伝衝裂波」でレイを翻弄した後、とどめとして「南斗紅鶴拳 奥義・血粧嘴!!」を発動。
・しかし、レイが放った奥義「飛翔白麗」の美しさに見惚れ、一瞬の隙を突かれ被弾。
・ユダは致命傷を負い、「せめてその胸の中で…」と呟き、レイに抱かれて絶命。
・このため血粧嘴は“未発動のまま終わった奥義”として長らく謎に包まれた。
技の構造（設定上の解釈）
・紅鶴拳の名を象徴する“嘴突き”の型を極限まで研ぎ澄ませた究極貫手。
・拳速で生じる真空圧が鋭利な衝撃波となり、敵体を内部から穿つ。
・発動時には紅いオーラが全身を包み、返り血によってさらに深紅に染まる。
・構えの段階で周囲の空気を震わせる描写があり、“美と死の融合”を象徴する南斗拳の極致とされる。
派生作品での血粧嘴
▶ アーケード版対戦格闘ゲーム
・ユダの一撃必殺技として実装（通称：ﾃｰﾚｯﾃｰ）。
・構え→真空波→ドリル状の貫手突進→穿孔という流れ。
・発生が非常に早く、至近距離では確定する性能。
・ただし、ユダは部下ゲージ依存型のテクニカルキャラであり、実戦での使用難度は高い。
▶ 『天の覇王』での描写
・ラオウとの戦いで使用。
・虎爪状の連続拳を上空から放ち、真空波を飛ばす連撃技として再構成。
・ラオウに「小鳥の囀り」と嘲笑され無効化される。
・続く“天穴縛”も阻まれ、再び“不発の奥義”として描かれる。
▶ 『真・北斗無双』での描写
・伝承奥義として登場。
・腰を落とし構えから連続の貫手→横一文字の斬撃で締める。
・成功時、ユダが“見切り状態”に入り、性能が変化。
・美と殺意を併せ持つ演出が強調されており、紅鶴拳の象徴的演出として完成度が高い。
演出と象徴性
・血粧嘴は、ユダの“美に殉ずる生き様”を象徴する技である。
・実際の発動よりも「美しさに見惚れて敗れる」構図が重視され、奥義そのものが美学の比喩として機能。
・“放てなかった最強技”という余韻が、妖星ユダの存在を際立たせている。
ユーザーの声
> 「技そのものよりも“出せなかった悲劇”が印象的。」
> 「レイの美に見惚れて死ぬ──妖星らしい最期。」
> 「紅鶴拳の象徴であり、ユダという男の美学の終着点。」
