ユダ [北斗の拳]

概要

本名：ユダ
流派：南斗紅鶴拳（なんとこうかくけん）
宿星：妖星 ― 美と知略の星
通称：南斗・妖かしの星の男
身長・体重：183cm・99kg
体格：133・93・108　首：43cm
主な技：血粧嘴（けっしょうし）／伝衝烈波（でんしょうれっぱ）ほか
登場編：マミヤの村～ユダ編（レイ決戦編）
特徴：自らの美と知略を誇るナルシストで、南斗分裂の一因を作った策略家。

人物像

・南斗紅鶴拳伝承者にして、「美こそ力」と信奉する男。
・南斗六聖拳の分裂を招いた張本人であり、戦乱の影で拳王軍と結託。
・自らを“美と知略の星”と称し、冷徹な戦略眼を持つ一方、強く美しい存在への憧憬を抑えられない。
・修行時代、レイの水鳥拳を目にして以来、その美しさに嫉妬と憎悪を抱く。
・レイを「己が美学を汚した存在」として執拗に狙うが、その技の華麗さに心奪われるという矛盾を抱く。

戦闘スタイル：南斗紅鶴拳

・特徴：紅鶴（フラミンゴ）の如く華麗な舞と共に、超高速の拳撃による衝撃波で敵を切り裂く。
・奥義の由来：返り血を浴び、己の体を赤く染めることから“紅鶴”の名を得る。
・主な技：
— 血粧嘴（けっしょうし）：嘴の如き貫手で相手を貫く必殺技。
— 伝衝烈波（でんしょうれっぱ）：拳速から生まれる烈風波動で敵を裂く。後にケンシロウが「水影心」により継承。

作中での軌跡

・修行時代：レイの拳に心を奪われ、同時に自尊心を傷つけられた過去を持つ。
・核戦争後：南斗108派のうち23派を率い、拳王軍と手を結び覇権を狙う。
・マミヤの村襲撃：マミヤの両親を殺害し、彼女を拉致。村を水没させレイの動きを封じる策略を展開。
・決戦：ラオウとケンシロウの引き分け後、レイとの宿命の一騎討ちに挑む。
・最期：レイの「飛翔白麗」の美しさに見とれ、致命傷を負う。胸の中で息絶える際、「せめてその胸の中で」と言い残し絶命。

性格と美学

・己の美を崇拝し、他者を「醜悪」と断じるが、真の美の前では立ち尽くす繊細さを併せ持つ。
・計略に長け、心理戦や環境利用（ダム水没作戦など）を好む。
・反面、激情と嫉妬に支配されやすく、レイへの執着が最期の隙となった。
・死に際に見せた安堵の表情は、“美への殉死”とも呼ばれる象徴的な場面。

容姿・デザイン

・赤みを帯びたロングヘアに細かなウェーブ。両サイドを三つ編みにした華麗な髪型。
・右上唇付近にホクロ。派手な赤～紫の衣装とマント、腕輪に「U・D」の紋章。
・化粧を施した中性的な顔立ちで、戦闘時もその美しさを保つ。
・初登場時は褌一丁という衝撃的な姿で現れる。

レイとの関係

・レイへの感情は憎悪と憧憬が混在する複雑なもの。
・レイの「南斗水鳥拳」を見て以来、その美しさに心を囚われる。
・最後の言葉と最期の微笑は、嫉妬から解放された“純粋な美”の象徴として語られる。

象徴と評価

・“美に生き、美に散る”妖星として、悪役ながら人気が高い。
・その美意識とレイへの感情表現は、シリーズ屈指の耽美な構図とされる。
・死に様の美学は南斗六聖拳の中でも特異な“愛と憎の昇華”として位置づけられている。

ユーザーの声

> 「悪役の枠を超えた“美への殉死”が印象的。」
> 「レイとの決戦が悲しくも美しい。嫉妬の物語の完成形。」
> 「南斗六聖拳の中で最も芸術的な死を遂げた男。」

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