脹相（ちょうそう） [呪術廻戦]

概要

年齢：およそ150歳
身長：180cm前後（推定）
出自：特級呪物「呪胎九相図」の一番／呪霊と人間の混血児
等級：特級呪物（戦力としては特級呪霊〜1級術師以上）
生得術式：赤血操術（加茂家相伝）
特殊体質：呪力→血液へ変換可能（失血の弱点を克服）
領域対策：シン・陰流「簡易領域」
反転術式：会得済み（憂憂との入れ替え修行で習得）
好きなもの：弟たち（壊相・血塗・悠仁）
嫌いなもの：加茂憲倫（羂索）

人物像

・二つ結びの髪と鼻の横一線の痣が目立つ、端正な顔立ちの男。
・普段は無気力で浮世離れした雰囲気だが、弟の話になると感情が激昂する。
・「壊相は血塗の為に、血塗は俺の為に、俺は壊相の為に生きる」「俺達は三人で一つだ」と語るほどの兄弟至上主義。
・モットーは「出来が良かろうと悪かろうと兄は弟の見本になる」。
　— 自分が正道を歩めば弟はついて来ればいいし、自分が誤れば弟はその道を避ければいい、という思想。
・当初は「呪いとして生きる道」を選び、人間の命には無関心だったが、悠仁や九十九との接触を経て価値観が変化していく。
・死滅回游期には自らの“盲目的な兄バカさ”を反省し、「本当は4人で戦うはずだったのに、自分の弱さが悠仁を独りにした」と悔やんでいる。

特異体質と赤血操術

・呪霊と人間のハーフであり、呪力を直接“血液”へ変換できる特殊体質。
　→ 赤血操術最大の弱点である「失血死」を完全に無効化。
・血液そのものが“猛毒”であり、体内に入れば反転術式でも即座には治せないほど致命的。
・自身の血を惜しみなく使えるため、
　— 近接：血の鎧＋赤鱗躍動でフィジカル強化
　— 中距離：苅祓・血刃・血星磊・血の矢など多彩な射撃
　— 遠距離：穿血・超新星といった高火力技
　を同時に回せる“全距離対応型”の完成形に近い赤血操術使い。
・雨や水など、血が「血液」でなくなる環境は弱点だが、呪力で血を量産できる脹相には人間ほど致命的ではない。

主な技

・百斂（ひゃくれん）
　— 血液を掌中で極限まで圧縮して血の玉にする基礎技。
　— 穿血・超新星など大技の“タメ”として必須。

・穿血（せんけつ）
　— 百斂で圧縮した血を一直線に解放する最大火力のレーザー。
— 初速は音速超え、貫通力は裏梅すら驚くほど。
　— 腕を振って周囲を薙ぎ払う応用も可能。

・超新星（ちょうしんせい）
　— 百斂の血を全方位散弾として解放するオリジナル拡張術式。
　— 範囲攻撃＋毒付きで、一発でもかすればほぼ戦闘不能。
　— 構えが穿血と同じため、相手に高難度の二択を強いる。

・苅祓（かりばらい）／血刃（けつじん）／血星磊（けっせいせき）など
　— チャクラム状・ナイフ状・弾丸状に血を成形して投擲する各種技。
・赤鱗躍動（せきりんやくどう）〜赫鱗躍動・載
　— 体内の血流を操作して身体能力・動体視力・体温などを強化する“内側ドーピング”。
・翅王（しおう）
　— 壊相の「極ノ番・翅王」を真似た追尾弾系の技。
・血の鎧／血の矢／肉体分離／感応能力　ほか
　— 血で鎧や矢を作る、防御・拘束・奇襲や、弟の危機を感知する兄特化スキルまで多岐にわたる。

戦闘面の評価

・特級呪霊クラスの脅威と評され、1級術師の上位帯以上は確実。
・渋谷事変では虎杖悠仁・禪院直哉を撃破。羂索からも「一級術師相当」と明言される。
・死滅回游編では天元から、乙骨憂太・九十九由基と並べて護衛に指名され、特級クラスとして扱われる。
・戦闘経験は浅いが、150年術式と向き合ってきた蓄積と、瞬間的な判断力で短時間に技を昇華させる“実戦センス”を持つ。

主な活躍・エピソード

【壊相・血塗の死と“お兄ちゃん”覚醒】
・八十八橋での戦いで壊相・血塗が虎杖＆釘崎に敗北。
・人生ゲーム中に弟の死を感知し、駒を握り潰すほどの怒りを露わに。

【渋谷事変：虎杖との初戦】
・真人提案の「誰が最初に虎杖を殺すかゲーム」に参加。
・渋谷駅で虎杖と交戦し、「これがオマエ達のお兄ちゃんだ!!!」と宣言して猛攻。
・悠仁を追い詰めた直後、血の感応能力が発動し“存在しない記憶”を幻視。
・虎杖が自分の“血の繋がった弟”であることを悟り、精神的ショックでその場を去る。

【加茂憲倫（羂索）との因縁と立場の転換】
・夏油一派の襲撃現場で、偽夏油＝加茂憲倫と気付き激昂。
・「自分達を駒として弄び、弟二人を死に追いやった親」に対する憎悪を露わにしつつ、動機はあくまで“悠仁を守るため”。
・「全力でお兄ちゃんを遂行する」と宣言し、悠仁の味方として戦う道を選ぶ。
・悠仁が壊相＆血塗を殺した件は「あれは事故」「兄弟とはそういうものだ」と赦し、完全に水に流す。

【直哉戦：兄の矜持】
・悠仁抹殺を狙う禪院直哉と交戦。
・投射呪法のスピードと対策知識に翻弄されるも、「弟より弱い兄は死ねばいい」という思想に静かに怒る。
・「兄は弟の手本でいなければならない」という信念を掲げて反発し、特異体質をフル活用。
・オリジナル技「超新星」で直哉を撃破。
・その直後、乙骨の奇襲で昏倒するが、後に味方側として拾われ再合流。

【天元護衛〜羂索戦】
・九十九・乙骨と共に薨星宮に到達し、天元から事情を聞く。
・「羂索を討つことが死んだ弟たちと、今生きる弟（悠仁）の救済になる」と考え、九十九と共に護衛役に志願。
・羂索との戦闘では、壊相・血塗を模した技や即興の新技を繰り出し、羂索に3つ目の術式と閉じない領域を使わせることに成功。
・九十九の自爆覚悟の一撃に巻き込まれながらも獄門疆「裏」を確保し生還。
・「呪いとして生きる道を選び弟たちを殺した」と悔やむが、九十九に「呪いとしての君はここで死んだ、生きろ、今度は人として」と言われ外へ逃がされる。

【現在：虎杖の“兄”として】
・真希らと合流し、九十九の敗北と天元喪失を報告。
・宿儺再覚醒後は、残りの九相図を虎杖が取り込む決断を（恐らく）受け止め、弟として支える立場を選択。
・九十九から託された魂の研究ノートと獄門疆・裏を虎杖に渡し、宿儺vs五条の決戦を共に見守る。

ユーザーの声

> 初登場時の敵ポジから、出るたびにどんどん“人間”に近付いていく稀有なキャラ。
> 「お兄ちゃん」としての矜持と、弟たちへの後悔・贖罪が全部戦い方に出ているのがエモすぎる。

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