禪院扇（ぜんいんおうぎ） [呪術廻戦]

概要

生得術式：刀に炎を纏わせる術式（名称不明／焦眉之赳）
領域対策：秘伝・落花の情（抜刀術に転用）
所属：禪院家「炳」／禪院家幹部
家族関係：
・兄：禪院直毘人（26代当主）
・子：禪院真希／禪院真依
・甥：禪院直哉／禪院甚壱／伏黒甚爾
・又甥：伏黒恵　ほか
CV：園部啓一

人物像・性格

・長髪ポニーテールの痩身の壮年男性。
・禪院家を束ねる幹部の一人として、遺言開示にも直哉・甚壱と共に立ち会う立場。
・初登場時は直哉より冷静に見えるが、本性は異常な自己愛と自己憐憫の塊。
・家の立場や財産に強く執着し、自らの不遇をすべて他人のせいにする責任転嫁型。
・真希・真依を「出来損ない」「我が人生の汚点」と呼び、出世できなかった原因を子に押し付ける毒親。
・ファンブックで「直毘人が当主なのは単純に強いから」と明言されており、
　扇の“自分も兄と互角”発言は完全な妄言であることが確定。
・妻との仲も冷え切っており、妻の“理想の家族像”の中にすら扇は存在しない。
・躯倶留隊からの評価は星1.0で「ずっとちょっとキレてる」「急に忌庫を空にするとかで駆り出されて嫌」など総じて不評。

禪院家との関係性

・親子などの上下関係には強くこだわる一方、内心は家と自分の利益が最優先。
・呪力ゼロの甚爾にかつて“骨の髄まで恐怖させられた”経験があるが、
　その恐怖を認めず、忘れたフリをして封じ込めるだけで向き合おうとしなかった。
・同質の天与呪縛に至る可能性を持つ真希の資質も、受け入れずひたすら否定。

戦闘能力・スタイル

・刀＋呪力強化をベースにする剣士タイプ。
・領域対策「落花の情」を居合に応用し、超高速の抜刀で攻める。
・生得術式で刀に炎を纏わせ、刃の補強や一時的な修復も可能。
・一級推薦を受けていた時点の真希を打ち倒し、二級以下の呪霊達が怯えて出てこない程度には強い。
・特別1級術師として“決して弱くはない”が、直毘人・直哉・甚壱らと比べると
　火力・射程・応用力すべてで見劣りし、「パッとせぇへん」という直哉評が的確。
・御三家流の“強い術師は素手で戦う”思想からも外れ、刀頼りな点もマイナス評価。

術式：焦眉之赳（しょうびのきゅう）

・刀を起点に炎を操作する術式。
・折れた刀身を炎で補うなど、武器の延長・修復が可能。
・禪院相伝ではなく、個人持ちの術式。

術式解放・焦眉之赳
・刃全体に炎を纏わせ、間合いを大きく伸ばして焼き斬る大技。
・作中では真希（完全天与呪縛）を前に、恐怖から全力解放として使用。
・由来は「焦眉の急」（眉を焦がすほど危機が迫る意）で、
　“甚爾と同じ領域に達した真希が目の前にいる状況”とも重なる。

主な活躍と最期

▼遺言開示と伏黒抹殺計画
・第138話「禪院家」で初登場。危篤の直毘人の元へ遅参した直哉を叱責。
・遺言で「次期当主＝伏黒恵」「全財産も恵に譲渡」が告げられるが、その場では異議を唱えず寡黙に退く。
・しかし裏では、呪術界の立場を守りつつ恵を抹殺し財産を取り戻す計画を立案。
・計画内容：
　— 伏黒恵・真希・真依を「五条悟解放を企てた謀反人」として誅殺。
　— 実の娘2人を自分の手で殺し、“謀反鎮圧の功績”として総監部の信頼を得る。
　— 外様である伏黒を消しつつ、禪院家の立場を上げようとする。
（なお、伏黒と真希については実際に五条解放計画に関わっていたという皮肉もある）

▼忌庫での親子対決
・忌庫で先に真依へ致命傷を与えたうえで、呪具を取りに来た真希と対峙。
・初撃を真希に捌かれ、返しで刀を折られ自らも顔に傷を負う。
・間合いを詰めた真希に対し、炎術式で刀身を即座に修復し逆襲。
・真希の一撃を浅傷に抑え、腹と右目を斬り裂いて戦闘不能寸前まで追い込む。
・そのうえで「自分が当主になれなかったのは出来損ないの子供のせい」と言い放ち涙を流す。
・姉妹をまとめて大量の呪霊がひしめく修練場に放り込み、“呪霊に殺させる”形で処分しようとする。

▼真希覚醒と瞬殺
・真依の命と引き換えに、真希は完全な天与呪縛として再覚醒。
・目の前の真希に、かつて骨の髄まで恐怖した甚爾の姿を重ねる。
・即座に術式解放「焦眉之赳」で焼き切ろうとするが、反応する間もなく頭部を両断され死亡。
・躯倶留隊の隊長には「寝込みやトイレを狙えば真希でも勝てるだろ」と軽く処理されるなど、
　家の幹部でありながら死後の扱いも雑で、評価の低さが際立っている。

ユーザーの声

> 典型的な“逆恨み毒親”として描かれ、その末路も含めてカタルシスが強いキャラ。
> 表向きの理性派ポジションから一気に崩れ落ちるギャップが、禪院家の闇を象徴している。

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