壊相（えそう） [呪術廻戦]

概要

CV：檜山修之
等級：受肉体（特級呪霊相当）〔確定〕
出自：特級呪物「呪胎九相図」二番の受肉体
家族：兄・脹相（一番）／弟・血塗（三番）
嗜好：兄弟
嫌いなもの：背中を見られること・加茂憲倫
生得術式：蝕爛腐術〔確定〕

人物像・外見

・呪霊と人間のハーフで、外見は比較的人型に近いが眼や肌の色など明確に人外。
・黒いモヒカン、褐色肌、黒い白目に紫の瞳。蝶ネクタイ＋ボディハーネス＋Tバック（アニメではタイツ風）という変態的ファッション。
・登場時には薔薇エフェクトと「ファ〜オ♡」の謎効果音が入る演出付き。
・性格は基本紳士的で、無用な戦闘は避けようとする冷静派。敵にも丁寧な物腰で接する。
・ただし「背中を見られること」と「兄弟を傷つけられること」だけは逆鱗で、口調が荒くなり激昂する激情家。
・背中には膿んだような異臭を放ち血涙を流す“第二の貌”があり、それが大きなコンプレックス。
・「兄弟のため、兄弟が望むなら自分はそれに殉ずる」を信条とし、脹相の判断には胡散臭さを感じつつも従う兄弟思い。
・人間や術師への恨みは特にないが、生みの親・加茂憲倫だけは兄弟共通で強く憎んでいる。

特異体質と基本戦闘力

・九相図兄弟共通の特異体質として、呪力を血液へ変換できる“血呪体質”を持つ。
・半分呪霊で特級呪物の受肉体でもあるため、血液は生物に対して猛毒＋強酸のような腐食性を持つ。
・常人なら全身に浴びなくとも激痛で行動不能レベル。まともに戦えるのは虎杖級の毒耐性持ちくらい。
・呪力から無尽蔵に血を生み出せるため、本来致命的な“失血リスク”をほぼ無視して血を撃ち続けられる。
・150年に渡って術式と向き合ってきた積み重ねで、受肉直後にもかかわらず極ノ番まで扱える戦闘センスを持つ。

生得術式：蝕爛腐術（しょくらんふじゅつ）

・壊相と血塗が共有する生得術式で、自身の血を操り“分解”によって対象を腐食・溶解させる血系術。
・血に呪力を込めて自在に操作し、命中させた相手の体内へ侵入させることで肉体を内側から分解。
・失った右腕を血で義手のように補うなど、攻撃＋補助の両面で応用可能。
・壊相曰く「結果が有毒なだけで、本質は『分解』」。毒血に分解効果が上乗せされた結果、凶悪な毒・腐食に変わる。
・脹相や加茂憲紀の赤血操術と同系統の血操術であり、加茂家相伝術式の派生・発展系と考えられる。
・釘崎から「当たれば勝ちの術式」と評されるほどポテンシャルは高いが、虎杖の体質と釘崎の術式との相性が最悪だった。

技：極ノ番・翅王（しおう）

・蝕爛腐術の極ノ番＝奥義にあたる技。
・背中に巨大な蝶のような血の翅を複数形成し、そこから高速追尾する血矢・血レーザーを無数に放つ広範囲攻撃。
・触れたものは毒と分解作用で腐食・溶解され、射程も長く森を抜けるほど距離を取らないと回避困難。
・発動中は「朽」との併用は不可で、翅王自体の毒性は“死ぬほど痛いが、全身被弾しなければ即死ではない”程度。
・真価は翅王で血を浴びせ→朽へと繋ぎ、一気に相手を“死ぬまで分解”ルートに押し込むコンボにある。

技：朽（きゅう）

・蝕爛腐術の本領であり、九相図兄弟にとっての最凶技。
・壊相か血塗どちらかの血を相手の粘膜・傷口から取り込ませ、
　二人のどちらかが発動することで、侵入箇所から相手の全身を“毒と激痛を伴って分解”していく。
・発動中、分解箇所には薔薇のような紋様が浮かび上がり、10〜15分程度で骨だけになると壊相が語っている。
・翅王や血塗の吐く血が一度でも命中すれば条件を満たすため、両方の攻撃を完璧に避ける必要がある厄介な設計。
・ただし、血を通じて相手と“繋がった状態”になるため、釘崎の「共鳴り」など、
　繋がりを逆利用する術式には最悪クラスの相性を晒す弱点も抱える。

活躍：八十八橋の戦い

— **八十八橋へ出現・遭遇戦**
・虎杖・伏黒・釘崎が八十八橋の指の特級呪霊に挑んでいたのと同時期に、壊相と血塗も宿儺の指回収のため現場へ。
・生得領域から釘崎を誤って引きずり出したことで遭遇し、彼らも指目当てだと勘違いして情報を漏らしてしまう。
・当初は無駄な戦闘を避けようとするが、背中を見られたことで激昂し、「バチ殺し」を宣言して交戦開始。

— **序盤優勢からの相性負け**
・血塗との連携と蝕爛腐術、極ノ番・翅王で虎杖＆釘崎を圧倒。
・しかし、毒血と“繋がり”を逆利用する釘崎の術式、そして毒耐性の高い虎杖の体質がかみ合い最悪の相性に。
・血塗が虎杖の猛攻に苦しむ中、思わず自分の名を呼んだ一言に動揺し、
　壊相はとっさに術式を解除してしまい、それが血塗死亡の直接的なきっかけとなる。

— **撤退決断と最期**
・弟を失い、脹相への謝罪と血塗喪失の悲しみから涙を流しながらも、状況不利を理解して撤退を決断。
・通りかかったトラックを捕まえて逃走を図るが、釘崎の「共鳴り」で吹き飛ばされた右腕から遠隔ダメージを流し込まれ致命傷。
・最後は虎杖に謝罪されながらトドメを刺され、死亡する。

ユーザーの声

> 変態ファッション＆薔薇エフェクトのインパクトと、兄弟想いな中身のギャップがエグい。
> 蝕爛腐術と朽は設定だけ見れば相当チートなのに、相性で負ける流れが呪術廻戦らしい。
> 血塗の死に涙するシーンで、一気に「ただの敵」から忘れられないキャラになった。

関連項目

・脹相／血塗／呪胎九相図／蝕爛腐術／八十八橋の戦い／加茂憲倫 — 兄弟関係と術式系譜の把握に有用。

閉じる