南斗獄屠拳 [北斗の拳]
南斗獄屠拳（なんとごくとけん）は、漫画『北斗の拳』に登場する南斗聖拳（南斗孤鷲拳）伝承者・シンの代表的な必殺技である。飛び蹴りの姿勢をとりながら、相手の身体を四肢から切り裂く南斗の断殺拳。
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概要
分類：南斗聖拳系奥義（南斗孤鷲拳）
使用者：シン（殉星の男）
登場作品：『北斗の拳』（原作・アニメ）、『DD北斗の拳』、各種ゲーム作品
別称：南斗獄殺拳（アニメ版）
初出：原作初期・ケンシロウとの再戦時（サザンクロス編）
技の概要と動作
・正面に右足を大きく伸ばし、両腕を前後に大きく広げる飛翔姿勢をとる。
・右腕は伸ばした足の方向に合わせ、左腕は後方へ引き、全身のバネを用いて敵を貫く。
・形としては“飛び蹴り”だが、実際は飛翔中に相手の四肢を手刀で切り裂く“貫手技”。
・攻撃後、敵の身体が裂け落ちるまでわずかな間があるのが特徴。
名称と考察
・「拳」でありながら蹴りに見える理由については、ファンの間で長年議論されてきた。
・『DD北斗の拳』EDテーマ「ほくとのけん言えちゃうかな？」（作詞：原哲夫）の歌詞にて、
“手足を手刀切り…”と明記され、**実際は四肢を手刀で切り裂いていた**ことが公式化。
・したがって、外見上は飛び蹴りでも本質は“手刀の連撃技”である。
メディア別描写
・原作漫画：ケンシロウとの決戦で使用。飛翔しながら交差する描写が印象的。
・TVアニメ：放送コード上「屠」の字が使用不可だったため、「南斗獄殺拳」に改称。
・ゲーム版（AC／北斗無双など）：単純な飛び蹴りモーションで再現されることが多い。
・劇場版『ケンシロウ伝ZERO』：同門ジュガイが同技を使用。胸部に鷲爪状の裂傷を与える。
演出と派生解釈
・「拳」は“拳法”全体を指す場合があり、蹴り技に用いられても誤用ではない。
・スピンオフ『世紀末ドラマ撮影伝』では、
“本来は手刀技だったが撮影演出がエスカレートし、結果蹴り技になった”という裏話設定が語られる。
・TV版・漫画版・ゲーム版では手の形や構えが微妙に異なり、作品ごとに“飛び蹴りの型”が変化している。
形態の違い（作画比較）
・漫画版：前腕は開き気味、飛翔感を重視。
・アニメ版：手首を下に折り、流線的構図。
・ゲーム版：拳を握り、蹴りを強調したポーズ。
いずれも両腕を前後に大きく伸ばす“十字型シルエット”が共通意匠となっている。
余談
・“南斗獄屠拳”の「屠」は「屠る＝敵を打ち倒す」の意であり、南斗流の断殺美学を象徴する。
・名称変更「獄殺拳」は放送倫理対策によるものだが、後年のアニメ・ゲームでは原名が復活。
ユーザーの声
> “ただの飛び蹴り”の中に南斗の断美を凝縮した名技。 > 「手足を手刀切り」の歌詞で真相が明かされた瞬間、長年の謎が解けたと話題に。 > 技名の響き・姿勢・演出、すべてがシンの美学を体現している。
