北斗の拳 アニメ
北斗の拳 アニメは、武論尊・原哲夫の漫画『北斗の拳』を原作とするテレビアニメシリーズで、1984年からフジテレビ系で放送された東映動画（現・東映アニメーション）制作作品群である。
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概要
無印：1984年10月11日〜1987年3月5日／全109話（木曜19:00〜）
別称：世紀末救世主伝説 北斗の拳（第23話以降OP表記に由来）
北斗の拳2：1987年3月12日〜1988年2月18日／全43話（木曜19:00〜）
制作：東映動画（現・東映アニメーション）／放送：フジテレビ系
構成：無印＝第1部サザンクロス編〜第4部最終章（ラオウ決着まで）
2＝修羅の国編（カイオウ決着まで）
作風と改変（アニメ独自要素）
・原作の矛盾整合や補完、オリジナル回の追加を実施。
・無印第1部はシン戦までの道程を拡張し、GOLANやジャッカル一味をKING配下として先出し登場。
・南斗人間砲弾／南斗列車砲など、世界観ギリギリの珍兵器回も散見。
・第2部以降は原作順を概ね踏襲し、逸脱度は低下。
表現の変更（放送コード配慮）
・残虐描写はシルエット処理／透過光／画面反転でトーンを緩和。
・セリフ改変や誇張パースの強化でリアリティを薄め、ゴールデン帯に適合。
・視聴者クレームは制作側・編集部証言で実質なしとされる一方、1986年の日本PTA協議会「好ましくない番組」ワースト10で7位入りの記録あり。
ナレーション／次回予告・アイキャッチ
・千葉繁の次回予告が名物。テンション抑制期を経て視聴者要望で再び全力読みへ回帰。
・サブタイトル読みと予告締めは神谷明（無印中心）。定番句は北斗の掟は俺が守る／お前はもう死んでいるなど。
・アイキャッチ：無印はケンシロウの飛び蹴り静止画（背景色は14話まで青→以降赤）。2は服破りカットほか。
物語区分（無印→2）
・無印：第1部サザンクロス編→第2部風雲龍虎編（レイ）→第3部乱世覇道編（サウザー〜トキ）→第4部最終章（ラオウ）。
・北斗の拳2：修羅の国編（カイオウ・ヒョウ・ハン）。
主なキャスト（抜粋）
ケンシロウ＝神谷明／ラオウ・カイオウ＝内海賢二／トキ・アミバ＝土師孝也／ジャギ＝戸谷公次／シン＝古川登志夫／レイ＝塩沢兼人／ユダ＝島田敏／サウザー＝銀河万丈／シュウ＝森功至／ユリア＝山本百合子／マミヤ＝藤田淑子／バット＝鈴木三枝→難波圭一（2）／リン＝鈴木富子→冨永みーな（2） ほか
ナレーション：銀河万丈（無印一部・2第1話）／千葉繁（無印第2〜4部OPほか・予告）
トリビア
・OP/予告楽曲の使い分けや、肩当て左右が逆に見えるアイキャッチなど、OP映像流用由来の“作画あるある”が残る。
・アニメでは原作で死亡した子供が生存する改変が散見され、救済傾向が強い初期方針が特徴。
ユーザーの声
> 千葉繁の予告が作品テンションの指標。全力読みの熱が忘れられない。
> 残虐表現の緩和とオリジナル回で、原作とは別ベクトルの完成度に到達。
> 無印の締めから2への流れで、ケンシロウの神話がテレビ史に定着した実感がある。
