レロレロレロ
「レロレロレロ」 <br> このフレーズは、荒木飛呂彦による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第3部「スターダストクルセイダース」に登場する、<br> 敵スタンド使いラバーソール（イエローテンパランスの使い手）が放った印象的な擬音である。<br><br> ジョースター一行の仲間・花京院典明に化けたラバーソールは、<br> サクランボを舌の上で転がしながら「レロレロレロ…」と舌を鳴らす。<br> その異様な行為と執拗な擬音は、読者に強烈な違和感と不気味さを刻み込んだ。<br><br> 単なる擬音に過ぎないはずが、花京院のビジュアルと結びついたことで<br> キャラクターの象徴的演出となり、やがてシリーズ全体を代表する奇妙な名フレーズとして語り継がれるようになった。
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オノマトペによる不気味さ
「レロレロ」は本来ならば軽妙な舌音だが、
花京院の顔で繰り返されることで“異様なねっとり感”を持つ不快な擬音に変質する。
日常的な動作を過剰に引き伸ばすことで、独特の不気味さと笑いを誘う。
キャラクター性の誤認と印象付け
ラバーソールが花京院に化けて行った行為であるにもかかわらず、
その後「レロレロレロ」は本物の花京院の代名詞的イメージとして定着した。
キャラクターの本質とは無関係の演出が“象徴”として上書きされるという、
メタ的な記憶のねじれを生み出している。
反復の中毒性
「レロレロレロ…」と繰り返される擬音は、
言葉としての意味を超えて“音の快楽”や“視覚的リズム”を伴う。
読者は嫌悪と笑いの間で揺さぶられ、
結果的に記憶にこびりつく強烈な演出効果となった。
ミーム化と拡散
ネット上やファン文化では「レロレロレロ」が単独で引用され、
花京院＝チェリー＝レロレロという公式がパロディ的に広がった。
コスプレ・動画・二次創作においても繰り返し再現され、
ジョジョ特有の奇妙な美学を象徴するミームとなった。
