トリコ

概要

作者：島袋光年（しまぶくろ みつとし）
掲載誌：週刊少年ジャンプ（2008年25号〜2016年51号）
単行本：全43巻
テーマ：食・冒険・バトル
ジャンル：美食バトルファンタジー
発行部数：約3,000万部（2023年時点）

本作は「食」を主題とした異色の冒険バトル漫画であり、未開の地に眠る未知の食材を求める“美食屋”たちの壮大な冒険を描く。
力強くも飢えた主人公トリコと、心優しい料理人小松のバディ関係を中心に、友情・努力・感謝といった王道のテーマを現代的に再構築している。

作風と特徴

作風は“男らしく逞しい冒険譚”としてジャンプ黄金期の伝統を継承しており、
筋肉質な主人公が命懸けの肉弾戦を繰り広げる古典的バトル構成と、
「食」という普遍的な題材を融合させた点が特徴。
作中の食材や猛獣、料理は現実と幻想を融合した世界観で描かれ、
“食べること＝生きること”というメッセージ性が作品全体を貫いている。

また、前作『世紀末リーダー伝たけし！』のキャラクターが一部カメオ出演しており、
作者の作風的ユーモアや友情テーマの継承が見られる。

連載前後の展開

連載開始前には2本の読み切り版が存在。
・2002年『週刊少年ジャンプ』6・7合併号：「バロバイソン捕獲編」
・2007年『週刊少年ジャンプ』52号：「象熊捕獲編」（映画版原作）

スピンオフ作品『グルメ学園トリコ』（作：水元あきつぐ）が『最強ジャンプ』で約5年間連載された。
2023年には連載15周年を迎え、記念サイトの開設やABEMA特番などが実施されている。

ストーリー

時は“グルメ時代”。未開の味を求め、人々が未知の食材を追い求める世界。
若き料理長・小松は、最高級食材「ガララワニ」の肉を確保するため、
カリスマ美食屋・トリコに依頼を持ちかける。

危険な捕獲に同行した小松は、命を賭けて食材を追うトリコの姿に感銘を受け、
以後コンビとして世界中を旅することになる。
二人は次々と未知の食材を求めて冒険を重ね、
時に猛獣やライバル、そして悪の組織・美食會と戦いながら、
“食と命の真の意味”に迫っていく。

アニメ・メディア展開

アニメ版は東映アニメーション制作により放送（人間界編まで）。
最終話では「人間界編 完」と明示され、続編・再アニメ化を望む声が多い。
劇場版やゲーム、グッズ展開など多方面でメディアミックスを展開。

評価と人気

・“食”をテーマにした王道バトル作品として異色の存在感を放った。
・熱い友情と哲学的メッセージ性の両立が高く評価されている。
・読者からは「ジャンプらしさと独自性の融合」「世界観のスケールが圧倒的」との声が多い。
・完結後も再アニメ化や新章構想を望むファンが多く、根強い人気を維持している。

ユーザーの声

> 「“食うために生きる”という哲学が熱すぎる」
> 「友情・冒険・食欲、全部が詰まったジャンプらしい作品」
> 「白鬼やGODなど後半のスケールが神話的」との声も多い。
> 「小松とのバディ関係が心に残る」との感想が特に多い。

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