あーん スト様が死んだ
「あーん!スト様が死んだ!」 <br> このフレーズは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』において、<br> ジャンプコミックス巻末に掲載された読者投稿ハガキから生まれた名文句である。<br><br> 「スト様」とは第2部に登場したストレイツォの愛称であり、<br> 物語内で彼が死亡したことに対する少女ファンの悲嘆を綴ったハガキには、<br> 「あーん!スト様が死んだ!」と大きく嘆く言葉が記されていた。<br><br> 他のハガキも同様にスト様の死を悼む内容が多かったが、<br> この一通は特に感情表現の勢いと字面のインパクトによって突出し、<br> 長らく語り草となった。<br>
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素直すぎる嘆きの構図
少年漫画のキャラ死亡に対して、
「あーん!」という擬音混じりの感情表現を冒頭に置く構成が異彩を放つ。
直截的すぎる表現が、かえって笑いとインパクトを生んだ。
感情の非対称性
作中では敵役でもあるストレイツォの死が描かれたが、
投稿者にとっては悲劇以外の何物でもない。
“物語の必然”と“読者の私情”の非対称性が、
投稿自体を独特のユーモアに変えている。
ミーム化と文化的拡張
「あーん!スト様が死んだ!」は、
単なる一読者ハガキにとどまらず、
コミックス読者の記憶に残る名物となり、
やがてネット上で“伝説のハガキ”として拡散した。
現在では「推しキャラの死を過剰に嘆く」状況を示す比喩表現として、
『ジョジョ』ファン以外にも引用されるようになった。
