黒子のバスケ 続編 エクストラゲーム

① 所属・基礎データ

作品名：黒子のバスケ EXTRA GAME（エクストラゲーム）
作者：藤巻忠俊
掲載誌：少年ジャンプNEXT!!（2014 Vol.6〜2016 Vol.1）
話数：全8話（コミックス全2巻）
時系列：本編のインターハイ終了後／1年後の物語
映画版タイトル：劇場版『黒子のバスケ LAST GAME』（2017年3月18日公開）

補足：最終回掲載号の表紙は、本誌での連載開始号と同じ構図であり、原作の“始まりと終わり”を象徴する仕掛けとなっている。

② 主要エピソード

舞台は誠凛高校の優勝から1年後。
キセキの世代＋黒子・火神らを中心に、かつてのライバルたちが“ドリームチーム”として再集結する。
彼らが戦う相手は、アメリカのストリートバスケットチーム「Jabberwock（ジャバウォック）」。

Jabberwockは世界的に人気を誇るチームで、凶暴かつ挑発的なプレイで悪名高い。 氷室は「キセキの世代と同等かそれ以上」と評し、景虎も「基本技術の精度と質が桁違い」と語っている。 しかし、彼らの本質は“傲慢”そのものであり、日本チームを侮辱する姿勢が物語の火種となる。

一方、景虎は過去の因縁からこの挑発を看過できず、「日本のプライドを賭けた試合」としてVORPAL SWORDS（ヴォルパルソーズ）を結成。 誠凛・キセキの世代・他校の実力者たちが一堂に会する“夢の共演”が実現する。

③ 能力・役割（VORPAL SWORDS vs Jabberwock）

・黒子テツヤ：影のプレイヤーとして火神との連携を軸に活躍。
・火神大我：留学帰りで身体能力がさらに進化。Jabberwockのゴールドと対峙。
・青峰大輝：個人技で相手を翻弄し、全盛期を超えるパフォーマンスを披露。
・黄瀬涼太：コピー能力を駆使し、キセキの技を連続で再現。
・緑間真太郎：3P精度は健在で、終盤の展開を支える戦略要員。
・紫原敦：守備とパワーでゴール下を死守。Jabberwockのフィジカルに真っ向勝負。
・赤司征十郎：司令塔として全体を統率し、冷静な判断力で試合を掌握する。

Jabberwock側は“ゴールド”“シルバー”など金属をモチーフにした選手名が話題となり、
彼らの圧倒的な体格と技術力、そして挑発的な性格が強烈な印象を残した。
初戦でStrky（スターキー）を一蹴した彼らの残虐なプレイが、物語の導入を決定づけている。

④ 評価と反響

・「夢のオールスター戦」「キセキの世代総出演」など、ファン待望の内容として支持を集めた。
・映画『LAST GAME』ではアニメーションによる試合描写の完成度が高く、
　キャラの成長と“世代を超えた絆”を描いた作品として高評価を得た。
・一方で、「短い構成ながら濃密」「最終章にふさわしい熱量」といった感想も多い。

⑤ ユーザー・ファンの声

・「キセキが全員味方になるだけで胸が熱い」
・「ラストゲームは黒子バスケの集大成」
・「火神と黒子のコンビが1年後も健在で泣いた」
・「ゴールドとシルバーの悪役感が最高だった」

⑥ 総評

『黒子のバスケ EXTRA GAME』は、本編の熱量をそのままに、 “再会と成長”をテーマとした完結編として機能している。
バスケを超えた「プライドの勝負」として描かれた本作は、 “友情と宿命の延長線”として多くのファンにとって特別なエピローグとなった。

閉じる