暴走サイボーグ [ワンパンマン]

① 所属・基礎データ

分類：サイボーグ（正体不明）／災害レベル：不明（記録上は「鬼」以上）
別称：暴走サイボーグ（村田版表記）
初出：ジェノスの回想（第5話付近）
関係者：ジェノス、クセーノ博士、駆動騎士ゼロ、ボフォイ博士（関連疑惑）

ジェノスの発言によれば、彼の故郷を襲い、家族を含む多くの人々を殺害した張本人。事件後、ジェノスは崩壊した街の中で瀕死の状態にあり、そこを通りかかったクセーノ博士により改造・蘇生された。以降、彼の目的はこの暴走サイボーグへの復讐へと集約されている。

② 主要エピソード・言及

・ジェノスは初登場時から「自分の町を焼き尽くした暴走サイボーグを探している」と語り、以降も彼の動機の核として描かれている。
・村田版では駆動騎士ゼロも同様に「故郷を襲撃された」と明かし、複数の都市を壊滅させたことが示唆される。
・クセーノ博士は「ジェノスの強化はすべて仇討ちのため」と語り、暴走サイボーグを“再現不能な異常個体”とみなしている。
・ヒーロー協会の記録には事件報告のみが残されており、協会設立以降のモンスター・サイボーグのデータベースにも該当なし。

ONE版では、駆動騎士が「製作者はボフォイ博士（＝メタルナイト）」だと示唆し、協会内部でもその情報を隠蔽している可能性が浮上している。

③ 能力・推定戦闘力

・都市壊滅規模の攻撃能力を有し、複数の防衛戦力を無力化したとされる。
・サイタマが戦っていれば記憶に残るほどの強敵だった（ジェノス談）ことから、災害レベルは「鬼」を超え「竜」級に達していた可能性が高い。
・構造・武装は未知だが、破壊の規模から見て自己増殖型／兵器融合型サイボーグの線が強い。

一方で、サイタマが“知らず知らずのうちに倒している”可能性も作中で示唆されており、存在自体が「記録と記憶のズレ」を象徴する存在ともいえる。

④ 評価・立ち位置

暴走サイボーグは、サイボーグ技術・倫理・戦争のテーマを象徴する“見えない敵”として機能している。
登場していないにもかかわらず、ジェノスの物語動機やクセーノ博士・メタルナイトら科学者たちの思想を繋ぐ中心的存在。
また、駆動騎士との関連が示唆されたことで、「人工知能／機械知性の暴走」や「メタルナイトの闇」に関する伏線の要として注目されている。

⑤ ユーザーの声

・「いまだ登場していないのに物語を動かす存在」
・「もしボフォイ製なら、協会の闇そのもの」
・「サイタマが倒してるオチもありそうで怖い」
・海外では“ジェノスのジョーカー”と呼ばれ、正体の推理スレが定期的に立つほど関心が高い。

暴走サイボーグは、実際の登場がなくともシリーズ全体の裏軸として存在感を放ち続けており、
その正体の公開は『ワンパンマン』最大級の伏線回収のひとつとされている。

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