天元 [呪術廻戦]

概要

CV：榊原良子
所在地：呪術高専東京校 地下最深部「薨星宮」本殿
役割：日本中の結界の維持・強化／呪術界システムそのものの基底
呼称：天元様（多くの術師・上層部から敬称付き）
本質：不死化術式を持つ“進化済みの術師”で、人間より呪霊に近い存在
スタンス：基本は「現（うつつ）には干渉しない」超然的立場

人物像・性格

・千年以上を生きた大術師らしく、穏やかで威厳ある口調。
・一方で説明は非常に誠実＆フラットで、煙に巻かず“わかりやすく話す”タイプ。
・虎杖の見た目をいじったり、コタツ・リゾート空間・バーを結界内に作って歓談するなどノリも軽い。
・想定外の事態では冷や汗を流して動揺したりと、人外ビジュアルに似合わず人間臭いリアクションも多い。
・上層部の通達に逆らってでも、五条解放のヒントを出し、追放＆死刑対象の五条・虎杖とも普通に協力するスタンス。
・一方で“全てを話しているわけではなく”、羂索からも「重要なことを隠している」と指摘される曖昧さも持つ。

容姿・進化の設定

・円柱状の頭部に二対の眼と幅広い口を持ち、髪や耳のない独特なビジュアル。
・もとは人間の女性術師であり、不死化術式で500年以上生きると肉体が「進化」を開始。
・星漿体との同化が12年前に失敗した結果、人間的な外見を失い、より高次の存在へ変質。
・「個としての自我は消え、天地そのものが私の自我」と語るが、結界術により形式的な人格を保っている。
・羂索からは千年前の宿儺と似た容姿を揶揄されるが、本人はあまり気にしていない様子。
・九十九から「クソジジイ」と呼ばれた際、「どちらかと言うとババア」と返すなど、元女性であることをほのめかす。

術式：不死化術式と“進化”

・術者を“不死”にする術式であり、寿命による死を迎えなくなる。
・ただし「不死＝不老」ではなく、500年を越えると肉体が“より高次”へと進化し始める。
・進化が進むと、天元の自我が消え、「人類の敵」へ転じる可能性すらある危険な性質。
・これを防ぐため、**500年ごとに“星漿体”と同化して老化カウントをリセット**してきた。
・星漿体と六眼は因果で結びついており、同化周期には必ず両者が揃うよう世界の方が収束する。

結界術と役割

・日本全土に結界を張り巡らせ、**高専の結界や帳、補助監督の結界術の強度底上げ**を一手に担う。
・夏油いわく「あの方がいないと防護や任務の消化すらままならない」ほどのインフラ的存在。
・薨星宮・忌庫のセキュリティも担当し、シャッフルされる1000以上の扉の中から1つのみ正解にするなど“隠す結界”を得意とする。
・薨星宮自体は「空性結界」で守られ、内部環境をコタツ・リゾート・バーなど自在に変更可能。
・日本国内の出来事はほぼ把握しているが、他人の心までは読めない＝“ほぼ全知”止まり。

星漿体・六眼との関係

・同化のための「器」となる存在が星漿体。天内理子はその代表例であり、適性値もトップクラスだった。
・星漿体とそれを護る六眼は因果で結ばれており、周期が来ればほぼ必ず誕生する。
・過去には盤星教「時の器の会」や羂索の妨害により同化が阻害されそうになったが、基本的には“失敗しないはず”の儀式であった。
・伏黒甚爾の介入により、天内理子との同化は完全に失敗し、その結果天元は“進化フェーズ”に入ってしまう。

羂索・死滅回游との関係

・羂索とは千年以上前からの因縁があり、天元は「あの子」、羂索は「友」と呼ぶ関係。
・ただし現在の羂索は天元を利用対象として侮蔑しており、「重要なことを君たちに話していない」と暴露。
・羂索の目的の一つは「天元と人類の同化」であり、天元自身もその危険性を認めている。
・実際には、天元が日本全土に張り巡らせた“浄界”が死滅回游の核となっており、これを解除すればゲーム自体を消せた可能性が示唆される。
・この事実を天元が意図的に伏せていた（あるいは曖昧にしか伝えなかった）ことが、伏黒・レジィらの疑問点として残る。

本編での行動・活躍

・交流会編で名前のみ初登場し、結界防衛の要として語られる。
・「懐玉・玉折」編では、星漿体・天内理子を巡る任務の背景として設定が語られるが本人は未登場。
・死滅回游開始後、虎杖・伏黒・九十九・脹相らが薨星宮を訪れた際、**初めてアバターの姿で登場**。
・羂索の狙い（天元と人類の同化）、五条封印の解除方法、今後の指針を提示し、高専側に協力。
・その代償として、自身の護衛を九十九・脹相に依頼し、薨星宮の結界を最大強度で維持する。
・羂索との戦闘では、九十九の領域突破のために空性結界ごと“領域の外縁”を仮想外殻として解体するというアドリブを見せる。
・結果的に九十九は致命傷を負うが、天元は意地で領域解体を成功させる。
・しかし最終的に羂索に制圧され、呪霊操術の支配下に落ちる。
・人外魔境新宿決戦後、羂索敗北に伴い“人類と天元の同化権”は宿儺に移り、
　宿儺の残骸と天元の存在によって、日本の結界だけは辛うじて維持されることとなる。

周辺人物との関係

・九十九由基：元星漿体。天元を強く非難しつつも、最終的に護衛として共闘する複雑な関係。
・天内理子：最も適性の高い星漿体として“同化すべき存在”だった少女。
・羂索：古い友人にして、現在は“世界改造計画”の対立相手。
・五条悟・虎杖ら：上層部の決定を無視しても情報提供し、世界を守るために“駒”として信頼している。

ユーザーの声

> ビジュアルは完全にラスボス格なのに、中身が“丁寧に全部説明してくれるおじ（おば）ちゃん”なのが愛おしい。 > 世界の基底でありながら、完全な善でも悪でもない中庸さが、呪術界そのものの矛盾を体現しているキャラ。

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