呪詛師(じゅそし) [呪術廻戦]

呪詛師(じゅそし)は『呪術廻戦』に登場する、呪術を用いて人に仇なす術師やその類似存在の総称。

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概要



定義:呪術を用いて非術師や術師に害をなす者の総称〔作中描写〕
主な活動:呪殺・暗殺・闇仕事(依頼の遂行/仲介)
動機:金銭欲/恨み・復讐/思想(非術師憎悪など)/快楽殺人
立場:呪術規定9条に基づく処刑対象〔作中設定〕
出自:虐げられた術師/闇仕事専門家/後天覚醒者など様々
類似扱い:日車寛見・鹿紫雲一など「呪詛師に近い」とされる術師も存在

特徴・立ち位置



・呪術師が「非術師を守る側」であるのに対し、呪詛師は「非術師を呪い・殺す側」。
・呪術は非術師からは目視できないため、使いようによっては完全犯罪も可能で、闇の依頼市場が成立している。
・高額の金銭と引き換えに人を呪殺する“プロ”もいれば、個人的恨みから堕ちたケースも存在。
・呪詛師と依頼者を仲介する非術師もおり、互いに共存関係を築くこともある。
・死滅回游以降は、後天的に術式を得た一般人が術式を悪用する“小悪党”として新たな呪詛師予備軍を形成している。

呪詛師認定と処遇



・呪術界では、呪詛師は呪術規定9条に基づく処刑対象とされ、発見し次第討伐・拘束の方針。
・「明確に呪術で人に仇なす者」だけでなく、政治的に邪魔な存在が一方的に呪詛師認定されることもある。
 例:虎杖悠仁/渋谷後の伏黒恵・五条悟・禪院真希など。
・呪術高専側は、呪詛師による被害から呪術の存在が世間に露見することも恐れており、小規模集団であっても壊滅を試みる。

能力レベルと教育



・正規教育を受けた呪術師ですら2級〜準1級レベルが頭打ちとされる世界観のため、その水準に達する呪詛師は少数。
・多くの呪詛師は「高専のような教育機関を経ない独学育ち」であり、術式の洗練度・総合的な技量はピンキリ。
・一方で、夏油傑のように元・特級術師が堕ちたケースでは、単独で国家転覆級の戦力となり得る。

呪詛師集団と代表例



夏油一派
・元特級術師・夏油傑を中心とした呪詛師グループ。宗教団体を隠れ蓑に、呪霊・資金・人材を集めていた。
・イデオロギーとしては「非術師殲滅・呪術師だけの世界」が核だが、メンバーの動機は“夏油個人への惚れ込み”や“救われた恩”など多様。
 代表:夏油傑/枷場美々子・菜々子/菅田真奈美/祢木利久/ミゲル/ラルゥ など。

偽夏油陣営(羂索一派)
・羂索が夏油の肉体を乗っ取り、特級呪霊勢や呪詛師を束ねた陣営。
・目的は五条悟の封印と宿儺の利用、ひいては死滅回游と人類強制進化。
 代表:羂索(偽夏油)/裏梅/組屋鞣造/重面春太/オガミ婆と孫/粟坂二良/蛯名仁次 など。

星漿体を狙った呪詛師たち
・呪詛師集団「Q」や懸賞金目当ての個人呪詛師など。
・金銭や思想的理由から星漿体・天内理子を狙い、学生時代の五条・夏油と交戦。

その他(ゲーム・外伝)
・『ファンパレ』オリジナル:史緒乃/裕福な夫婦/ゴーストタウン集団/若い男 など。
・USJ『呪術廻戦・ザ・リアル 4-D』:黒石など、呪力持ち一般人を利用する呪詛師。
・外伝『呪術廻戦≡』:京都の呪詛師/老呪詛師など、“呪術と罪”を掘り下げる存在も描かれる。

呪獄島(外伝設定)



・スマホゲーム『ファントムパレード』第二部に登場する、呪詛師を収監する特殊監獄。
・呪術界上層部のみが実態を知り、約100年間脱獄者ゼロという鉄壁の管理が行われている。
・作中では、管理者の暴走により無実の術師や“窓”すら投獄されるなど、呪詛師対策が新たな問題も生んでいることが示される。

呪詛師に近い存在



・以下はカテゴリ上は呪詛師ではないが、「人を呪術で殺めた」「倫理的に逸脱した」点から“呪詛師に近い”とされる例。

・日車寛見:公平と弱者救済の末に一般人2人を殺害した弁護士。覚醒型。
・吉野順平:いじめへの復讐として同級生に呪術を行使するが、公式上は「呪詛師」ではなく“里桜高校2年”。
・伏黒甚爾:呪術系の闇仕事を請け負う殺し屋。「呪詛師と似た立場」だが、呪力を持たないため別枠。
・両面宿儺:作者曰く「呪詛師っちゃ呪詛師だけど天災寄り」。時代・状態ごとにカテゴリが変動する特異点。
・死滅回游の受肉勢(レジィ・黄櫨折・鹿紫雲一・ドルゥヴ・石流・烏鷺ら):受肉体として分類されつつも、行動だけ見れば呪詛師的。

物語上の役割



・「呪術=守る力」ではなく「呪術=殺しや搾取の道具」という側面を体現する存在。
・夏油や羂索のような大物から、名も無き小悪党まで“グラデーション”で描かれることで、呪術世界の倫理観の曖昧さが浮き彫りになる。
・また、虎杖や五条のような“正義側”が政治的に呪詛師認定される事例を通して、「誰が悪を決めるのか」というテーマにも踏み込んでいる。

ユーザーの声



> “呪詛師っていう枠があるおかげで、『守る呪術』と『壊す呪術』の境界がよりエグく見える。”
> “夏油みたいな大物から、ただの小悪党まで幅が広いのがリアルで好き。”
> “政治的に呪詛師扱いされるキャラ達を見ると、呪術界そのものの歪みが一番怖い。”