ベジタブルスカイ [トリコ]

概要

分類：自然地形（天空地帯）
所在地：人間界・ウール火山上空（約2万m）
捕獲レベル：不明（環境危険度極高）
特徴：空中緑地・成層圏生態圏

ベジタブルスカイは、ウール火山の噴出するミネラル豊富な火山灰が 上空の雲層に積もり、長年の蓄積によって形成された浮遊型の楽園。 その名の通り、巨大な野菜が群生する“天空の畑”である。

通常なら生命が存在できない成層圏にありながら、 雲に根を張った植物群が独自の生態系を形成。 光合成によって酸素と湿度が保たれているため、 空気ボンベなしでも活動可能な稀有な環境となっている。

構造と環境

空の大地はウール火山の灰層が凝縮しており、 そのミネラルが巨大植物の栄養源となっている。 周囲は常に積乱雲と乱気流が渦巻き、 外部から飛行手段で侵入することはほぼ不可能。

唯一の到達手段は、地上から天へと伸びる巨大蔓 「天からのいざない（スカイプラント）」を登ること。 しかしその道中には捕獲レベルの高い猛獣が潜み、 暴風・落雷・低温・低酸素といった過酷な自然条件が重なる。 過去に無事たどり着いた者はわずか10人にも満たない。

作中での登場

トリコが一龍会長から依頼を受け、 “天空の野菜王”オゾン草を求めて小松と共に訪れた地。 この冒険で、トリコは初めて小松に正式なコンビ結成を持ちかけている。

また、このベジタブルスカイで二人は初めてニトロと遭遇。 後にその個体がブルーニトロの一員「ペア」であったことが判明する。

生態と食文化

内部には、常識を超えたスケールの野菜が群生。 キャベツが丘のように広がり、トマトは湖のように熟す。 その味は地上産の比ではなく、 一度食べた者は「地上の野菜では満足できなくなる」と言われる。

ベジタブルスカイから戻った人々の多くは “ベジタリアン”として菜食中心の生活に転じるという逸話も残る。

地勢と危険要素

・標高：約20,000m（成層圏）
・環境：高乱気流・帯電雲・低酸素圏
・生態系：巨大植物・空棲獣（捕獲Lv50〜100級）

また、雲の層の下にはウール火山の噴煙帯があり、 一定周期で噴火するたびに火山灰が補給されるため、 この楽園は半永久的に維持されている。

印象的な描写

・スカイプラントを登るトリコたちを襲う雷と暴風の連続。
・オゾン草の巨大な葉が雲を突き破って開くシーン。
・ベジタブルスカイに立つ二人の背後に、 　太陽と虹が並んで輝く印象的なカット。

評価と象徴

ベジタブルスカイは『トリコ』世界の“自然の奇跡”を象徴する場所。 地上の常識を超えた環境描写と、 “空で育つ野菜”というファンタジックな発想が高く評価されている。

また、トリコと小松の絆の出発点でもあり、 シリーズ全体のテーマ“食と冒険の融合”を象徴する舞台となっている。

ファンの反応

> 雲の上で育つ野菜って発想がロマンすぎる。
> トリコと小松のコンビ誕生地、聖地みたいな場所。
> ペア初登場がここって後から思うと激アツすぎる。

閉じる