バッテラ [ハンターハンター]

所属・基礎データ

登場：グリードアイランド編（単行本13～18巻）
CV：岐部公好（OVA版）／梅津秀行（2011年アニメ版）
肩書き：実業家・大富豪
外見：白髪交じりの高齢男性で、威厳のある立ち姿と深い皺が印象的。常にスーツを着用し、紳士的な物腰を崩さない。
性格：誠実で思慮深い人物。金に固執するような描写はなく、雇った者にも礼節を尽くす人格者。ゴンやキルアといった年少のハンターにも対等に接する姿勢が描かれる。

主要エピソード

グリードアイランドを10年以上にわたり探索しており、ゲームソフト1本につき170億ジェニー、ゲームクリアには500億ジェニーの懸賞金をかけていた。
ヨークシンシティ編では既に31本のソフトを独占しており、100名以上のハンターを雇用。その中でもツェズゲラを最も信頼し、プレイヤー選抜を一任していた。
ゲームの目的はあくまで“アイテム収集”であり、金銭的な利益ではなく、ある私的な願いのためであったことが後に明かされる。

目的と背景（ネタバレ）

バッテラには実の親子ほど年の離れた恋人がいたが、彼女は事故で昏睡状態に陥り、10年以上目を覚まさなかった。
彼は「彼女を治すこと」と「年齢の壁を取り払うこと」を願い、グリードアイランドに存在する二つのカード──
No.17「大天使の息吹」と No.65「魔女の若返り薬」──を探し求めていた。
恋人との関係は純粋な愛情に基づいたもので、金銭的な利害は一切存在しない。
しかし、ゲームクリア目前で恋人は死亡。バッテラは全ての契約を解除し、残された資産をも放棄した。
その結果、ツェズゲラたちが違約金350億ジェニーを受け取る形で、バッテラの壮大な夢は静かに幕を閉じた。

役割

役割：物語における“資金提供者”でありながら、“愛のために全てを捨てた人間”として描かれる。彼の存在は、グリードアイランドという「欲望と夢が交錯する舞台」において、ゴンやキルアの純粋な探求心と対比される“もう一つの誠実”を象徴している。
補助情報（読者反応）：SNS上では「最も人間らしい大人」「富を極めた者の到達点」として語られることが多く、悲劇的ながらも尊敬を集める登場人物として高評価を得ている。

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