東京グール re
東京喰種:re（とうきょうぐーる あーるいー）は石田スイによる『東京喰種』の続編で、2014年10月16日から週刊ヤングジャンプで連載開始した作品。
もっと詳しく見る
概要
・作品種別：漫画（続編）／作者：石田スイ／掲載：週刊ヤングジャンプ（2014-10-16〜）
・タイトル読み：作者は「り」と呼称、ただし「れ」「あーるいー」も可と明言。
・時代設定：前作「梟討伐作戦」から2年後。視点は喰種側→CCG側へ転換。
・主人公交代：金木研→佐々木琲世（CCG捜査官／クインクス班メンター）。
・単行本：1巻は2014-12-19発売（※カネキ＆有馬の誕生日前日）。
物語の導線
“喰種（グール）”が跋扈する東京。CCGに所属する佐々木琲世は、問題児揃いの実験部隊「クインクス（Qs）」を率い、連続事件の捜査に挑む。
任務と自我の狭間で揺れる琲世は、喰種・人間双方の「正しさ」を問われながら、過去と向き合っていく。
視点転換のポイント
・組織の内側：CCGの編成・作戦・政治が克明に描かれ、“正義”の多面性が可視化。
・技術テーマ：半喰種化／赫包インプラント＝クインクス施術など、人為的進化の倫理。
・アイデンティティ：記憶・名（カネキ／佐々木）・役割が物語装置として反復。
主要勢力
・CCG：喰種対策の中枢。0番隊／鈴屋班／平子班ほか。
・クインクス班：瓜江久生／不知吟士／六月透／米林才子＋新規メンバー。
・喰種側：アオギリの樹（エト／タタラ／アヤト／ミザ／ナキ）、月山家（習／カナエ／松前）、ピエロ（ウタ／イトリ／ニコ／ロマ／宗太）、黒山羊（ゴート）。
主要キャラクター（抜粋）
・佐々木琲世：クインクス班メンター。温和だが内奥に“もう一人”を抱える青年。
・瓜江久生：上昇志向の強い班長。挫折と責任で人間的に成長。
・不知吟士：仲間想いのムードメーカー。ロゼ編の犠牲が班を変える。
・六月透：繊細さと歪みを併せ持つ眼帯の捜査官。内面の闇が噴出。
・米林才子：高適性のオタク少女。怠惰から覚醒し副班長へ。
・有馬貴将：CCGの“死神”。物語の転回点を体現する存在。
・エト（高槻泉）：作家にして隻眼の梟。世界観の“外側”を示す語り部。
・月山習：美食家。執着はやがて忠誠と友情へ。
キーワード
・クインクス：赫包インプラントで喰種能力を一部獲得した捜査官。
・赫子／赫者：喰種の器官と暴走進化。個と社会の境界をあぶり出すメタファー。
・“名前”と“役割”：ササキ／カネキ、王／死神——命名が運命を規定する。
刊行・アニメ情報
・単行本1巻：2014-12-19発売。
・アニメ化：2017-10-05、『√A』続編として2018年に放送発表（のち2クール構成で展開）。
読みどころ
・“人間であること”の条件を、法・記憶・身体（Rc）から多角的に問う構成。
・組織ドラマ×身体改造SF×サスペンスの反復で、前作の“個の受難”を“社会の構造”へ拡張。
ユーザーの声
> CCG視点の緻密さと、カネキ／ハイセの二重写しが刺さる。
> “名前”を呼ぶたびに物語が軋む——そこが『:re』の中毒性。
関連項目（読み比べ推奨）
・クインクス／赫子／赫者／羽赫・鱗赫・甲赫・尾赫／CCG（喰種捜査官）／月山家／ピエロ／黒山羊（ゴート）
